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「クロスバイクのチェーンカバー、なんだかダサいな…」と感じて、取り外したり、装着をためらったりしていませんか?
スポーティな見た目を重視する方にとって、チェーンカバーは野暮ったく見えるかもしれません。
しかし、そもそもチェーンカバーがなぜ必要なのか、その役割は非常に重要です。
この記事では、「クロスバイクにチェーンカバーはダサい」という悩みを解決するため、デザイン性の高いおすすめの製品やその選び方を徹底解説します。
後付けの方法はもちろん、チェーンリングカバーとフルカバーの違い、割れたプラスチック製カバーの交換にかかる価格、さらにはクロスバイクからの外し方まで、あらゆる疑問にお答えします。
また、あさひのような専門店での相談メリットや、ミニベロなど各種バイクのチェーンカバー事情にも触れ、あなたのサイクルライフをより快適にするための情報を網羅的にお届けします。
- チェーンカバーが必要な本当の理由
- デザイン性を損なわないカバーの選び方
- 後付けや交換にかかる費用と手順
- 万が一、破損した際の具体的な対処法
なぜ「クロスバイクにチェーンカバーはダサい」のか
- そもそもチェーンカバーはなぜ必要か
- チェーンリングカバーとフルカバーの違い
- おすすめチェーンカバーの選び方
- 後付けする場合の注意点
- あさひ等の専門店で相談するメリット
- 割れたプラスチックカバーの対処法
そもそもチェーンカバーはなぜ必要か

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クロスバイクのチェーンカバーが「ダサい」と感じられることがあっても、結論から言うと、特に日常使いをする上では非常に重要なパーツです。
主な役割は、「衣服の保護」と「安全性の確保」の2点に集約されます。
まず、多くの方が経験するのが、パンツの裾がチェーンに触れてオイルで真っ黒になってしまう問題です。
特に通勤でスーツを着用する場合や、お気に入りの服で出かける際に、こうした汚れは避けたいものでしょう。
チェーンカバーがあれば、チェーンのオイルや走行中に跳ねた泥が衣服に付着するのを物理的に防いでくれます。
さらに重要なのが安全性の確保です。
裾の広いパンツやスカートが剥き出しのチェーンやギアに巻き込まれると、衣服が破れるだけでなく、バランスを崩して転倒する危険性もあります。
最悪の場合、大きな事故につながる可能性も否定できません。
チェーンカバーは、このような巻き込み事故を未然に防ぐためのセーフティガードとしての役割を担っているのです。
チェーンカバーの主なメリット
- 汚れ防止:チェーンのオイルや泥から衣服を守る
- 安全性向上:ズボンの裾やスカートの巻き込みを防ぎ、転倒リスクを軽減する
- チェーン保護:雨や砂、小石などからチェーンを守り、摩耗や錆びを遅らせる効果も期待できる
チェーンカバーのデメリット
- デザイン性:車種によってはスポーティな外観を損なうと感じる場合がある
- 重量増:わずかですが車体重量が増えるため、軽量性を追求する方には不向き
- メンテナンス性:チェーンの清掃や注油の際にカバーが邪魔になることがある
このように、見た目の印象だけで判断するのではなく、実用性と安全性の両面から必要性を考えることが大切です。
チェーンリングカバーとフルカバーの違い

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チェーンカバーには、大きく分けて「フルカバー」と「チェーンリングカバー」の2種類が存在します。
それぞれに特徴があり、用途や目的に合わせて選ぶことが重要です。
フルカバータイプは、その名の通りチェーン全体を覆うもので、シティサイクル(ママチャリ)でよく見られる形式です。
保護性能が最も高く、衣服の汚れや巻き込みをほぼ完全に防ぐことができます。
雨や泥からもチェーン全体を保護するため、メンテナンスの頻度を減らせるというメリットもあります。
一方、チェーンリングカバー(チェーンガードとも呼ばれます)は、前方のギア(チェーンリング)部分のみを覆うタイプです。
クロスバイクのスポーティなデザインを損ないにくいのが最大の特徴で、軽量な製品が多いです。
ズボンの裾が最も触れやすいギア部分からの巻き込みや汚れを防ぐ、必要最小限の保護機能を持っています。
どちらを選ぶべきか、以下の表でそれぞれの特徴を比較してみましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
フルカバー | チェーン全体を覆う | ・保護性能が最も高い ・汚れや巻き込みをほぼ完全に防ぐ ・チェーンが長持ちしやすい |
・重くなりやすい ・デザインの選択肢が少ない ・メンテナンス性が低い |
通勤・通学など実用性を最優先し、服装を一切気にしたくない方 |
チェーンリングカバー | 前方のギア部分のみを覆う | ・軽量でデザインを損ないにくい ・取り付けが比較的簡単 ・製品の種類が豊富 |
・保護範囲が限定的 ・チェーン自体は汚れる可能性がある |
スポーツ走行がメインで、見た目と最低限の保護を両立させたい方 |
どちらのタイプも一長一短があります。
ご自身のクロスバイクの主な利用シーンや、デザインと機能性のどちらを重視するかを考えて選ぶのが良いでしょう。
おすすめチェーンカバーの選び方

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自分のクロスバイクに合ったチェーンカバーを選ぶには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
デザインだけで選んでしまうと、「取り付けられなかった…」という失敗につながるため、必ず事前に確認しましょう。
ギアの歯数(T)を確認する
チェーンカバーやチェーンリングカバーは、対応するギアの大きさ(歯数)が決まっています。
クロスバイクで最も大きいフロントギアの側面には、通常「48T」のように歯数が刻印されています。
この歯数に対応した製品を選ぶことが基本です。
取り付け方法と互換性を確認する
製品によって取り付け方法が異なります。
特にチェーンリングカバーの場合、クランクアームにネジで固定するタイプが多く、そのネジ穴の間隔(PCDやBCDと表記されます)が自分の自転車と合っているかを確認する必要があります。
汎用タイプもありますが、購入前に製品の仕様をよく確認することが不可欠です。
素材で選ぶ
カバーの素材も重要な選択基準です。
- プラスチック・樹脂製:軽量で安価、透明なタイプなどデザインが豊富です。ただし、経年劣化や衝撃で割れやすいというデメリットがあります。
- アルミ・金属製:耐久性が高く、スタイリッシュなデザインのものが多いです。プラスチック製に比べて価格は高くなる傾向にあり、重量も少し増します。
選び方のポイントまとめ
①対応する歯数か
②取り付け部分の規格(PCD/BCD)は合うか
③使用目的に合った素材か
この3点を確認すれば、大きな失敗は避けられるはずです。
後付けする場合の注意点

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チェーンカバーの後付けは、製品を選べば自分で行うことも可能です。
しかし、いくつか注意すべき点があります。
最も重要なのは、前述の通り自分の自転車との互換性を徹底的に確認することです。
特に海外メーカーの自転車や古いモデルの場合、特殊な規格を採用していることがあるため注意が必要です。
また、取り付けには工具が必要になります。
チェーンリングカバーの多くはプラスドライバーだけで取り付け可能な製品もありますが、フルカバータイプや一部の製品では、クランク(ペダルが付いているアーム部分)を取り外す必要が出てきます。
その場合、「コッタレスクランク抜き」という専用工具がなければ作業できません。
DIYで後付けする際の注意点
- 互換性の確認不足:購入したのに取り付けられない、という最も多い失敗例です。
- 工具の不足:作業を始めてから専用工具がないことに気づくと、中断せざるを得ません。
- 締め付けトルク:ネジの締め付けが弱すぎると走行中に外れる危険があり、強すぎるとパーツを破損させる可能性があります。
少しでも作業に不安を感じる場合は、無理をせず専門店に依頼するのが賢明です。
確実な取り付けが、結果的に安全につながります。
あさひ等の専門店で相談するメリット

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「どのパーツを選べばいいかわからない」「自分で取り付ける自信がない」という方は、サイクルベースあさひのような自転車専門店に相談するのが最も確実で安心な方法です。
専門店に依頼する最大のメリットは、プロの知識と技術で最適なパーツを選び、確実に取り付けてもらえる点にあります。
豊富な商品知識から、あなたの自転車に適合し、かつ用途やデザインの希望に合った製品を提案してくれます。
また、取り付け作業も安心してお任せできます。
適切な工具を用いて確実に取り付けてくれるため、走行中の脱落といったトラブルの心配がありません。
さらに、作業のついでに他の部分の簡単な点検をしてもらえる可能性もあり、自転車全体の安全性を高めることにも繋がります。
専門店に依頼するメリット
- 自分の自転車に確実に適合するパーツを選んでもらえる。
- プロの技術で安全・確実に取り付けてもらえる。
- 自分で工具を揃える手間やコストがかからない。
- 取り付けに関する失敗のリスクがない。
もちろん部品代の他に作業工賃が発生しますが、その費用は「安全と安心を手に入れるための投資」と考えることができます。
特に自転車の知識に自信がない初心者の方ほど、専門店の力を借りるメリットは大きいと言えるでしょう。
割れたプラスチックカバーの対処法

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プラスチック製のチェーンカバーは、軽量でデザインも豊富ですが、転倒時の衝撃や経年劣化によって割れてしまうことがあります。
割れたまま放置するのは非常に危険なため、早急な対処が必要です。
結論から言うと、割れてしまった場合は修理ではなく交換が基本となります。
接着剤などで補修することも不可能ではありませんが、十分な強度を確保するのは難しく、走行中の振動で再び破損する可能性が高いです。
割れた部分が鋭利になっていると、怪我の原因にもなりかねません。
割れたカバーを放置する危険性
割れたカバーを放置すると、破損部分に衣服が引っかかって転倒したり、破片がチェーンに干渉して走行トラブルを引き起こしたりする危険があります。
少しのひび割れでも、安全のために早めの交換を検討してください。
すぐに交換できない場合の応急処置としては、ビニールテープや結束バンドで破損箇所を固定する方法があります。
ただし、これはあくまで一時的な措置です。
応急処置をした状態で走行する際は、速度を落とし、カバーの状態に注意しながら、できるだけ早く専門店で交換してもらいましょう。
交換用のパーツを選ぶ際は、元々付いていたものと同じメーカーの純正品を選ぶのが最も確実です。
もし純正品が手に入らない場合は、これまで解説した「選び方」のポイントを参考に、互換性のある製品を探す必要があります。
「クロスバイクのチェーンカバーがダサい」問題の解決策
- カバーを交換する場合の価格
- クロスバイクからのカバーの外し方
- ミニベロのチェーンカバーについて
- 各種バイクのチェーンカバー事情
- クロスバイクのチェーンカバーがダサいは解決できる
カバーを交換する場合の価格

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チェーンカバーを交換する際にかかる費用は、「部品代」と「工賃(自分で交換する場合は不要)」の合計で決まります。
どちらを選ぶかによって総額は大きく変わってきます。
部品代の目安
チェーンカバーの部品代は、種類や素材によって幅があります。
- プラスチック製チェーンリングカバー:1,000円~3,500円程度
- アルミ製チェーンリングカバー:3,000円~6,000円程度
- フルカバータイプ:2,000円~7,000円程度
一般的に、保護範囲が広く、耐久性の高い金属製のものほど高価になる傾向があります。
工賃の目安
自転車専門店に取り付けを依頼する場合の工賃は、作業の難易度によって変動します。
- 簡単な取り付け(ドライバーのみ):700円~1,500円程度
- クランクの脱着が必要な作業:2,000円~3,000円程度
例えば、2,000円のチェーンリングカバーを簡単な作業で取り付けてもらう場合、合計で3,000円前後が目安となります。
クランクの脱着が必要な5,000円のフルカバーを交換する場合は、合計で8,000円前後になることも考えられます。
事前に店舗へ電話などで問い合わせて、部品の在庫や工賃の目安を確認しておくとスムーズですよ。
クロスバイクからのカバーの外し方

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チェーンのメンテナンスやカバーの交換のために、自分でカバーを取り外す方法を解説します。
ただし、製品によって固定方法が異なるため、ここでは一般的なチェーンリングカバーの外し方を説明します。
必要な工具
- プラスドライバー(または六角レンチ)
- 軍手
多くのチェーンリングカバーは、クランクアームの根元にあるネジで固定されています。ほとんどの場合、プラスドライバーが1本あれば作業可能です。
取り外しの手順
- 自転車を安定させる:作業中に自転車が倒れないよう、壁に立てかけるか、メンテナンススタンドに固定します。
- 固定ネジを探す:チェーンリングカバーを固定しているネジ(通常3~5本)の位置を確認します。
- ネジを緩める:ドライバーを使って、すべてのネジを反時計回りに回して緩めます。この時、ネジ山を潰さないように、サイズの合ったドライバーをしっかり押し付けながら回すのがコツです。
- カバーを取り外す:すべてのネジを外せば、カバーを取り外すことができます。
クランクの取り外しが必要な場合
フルカバータイプや一部のカバーは、右側のクランクアームを外さないと着脱できない構造になっています。
この作業には「コッタレスクランク抜き」という専用工具が必須です。この工具がない場合は、無理に外そうとせず、専門店に依頼してください。
取り外し作業は比較的簡単ですが、ネジを紛失しないように注意しましょう。
ミニベロのチェーンカバーについて

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ホイール径が小さいおしゃれなミニベロも、チェーンカバーの考え方はクロスバイクと基本的に同じです。
ミニベロは、クロスバイクと同様に街乗りでの使用を想定されているモデルが多く、そのため標準でチェーンリングカバーが装備されていることがよくあります。
これは、小径車であっても衣服の巻き込みや汚れのリスクは変わらないためです。
もし、お乗りのミニベロにカバーが付いておらず、普段着で乗ることが多いのであれば、後付けを検討する価値は十分にあります。
選び方のポイントもクロスバイクと同様で、フロントギアの歯数や取り付け規格を確認することが重要です。
ミニベロはモデルによってコンポーネントの規格が多岐にわたるため、クロスバイク以上に互換性の確認を慎重に行う必要があります。
デザイン性を重視するミニベロユーザーのために、スタイリッシュなアルミ製のチェーンリングカバーなども市販されています。
愛車の雰囲気に合わせてパーツを選ぶのも楽しみの一つですね。
各種バイクのチェーンカバー事情

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自転車の種類によって、チェーンカバーの有無や考え方は大きく異なります。
なぜクロスバイクには付いていたり付いていなかったりするのか、他の車種と比較することで理由がより明確になります。
自転車の種類 | チェーンカバーの有無 | その理由 |
---|---|---|
シティサイクル(ママチャリ) | ほぼ標準装備(フルカバー) | 実用性と安全性を最優先。スカートなど普段着での利用を前提としているため。 |
ロードバイク | 基本的に無し | 1gでも軽くし、速く走ることを目的としているため。専用のサイクルウェア着用が前提。 |
マウンテンバイク(MTB) | 基本的に無し | 悪路走行時にカバーが障害物にヒットしたり、泥詰まりの原因になったりするため。 |
クロスバイク | モデルによる(リングカバーが多い) | ロードバイクの走行性能とシティサイクルの実用性を両立させているため、中間の仕様となっている。 |
このように、自転車はそれぞれの使用目的や設計思想に基づいてパーツが構成されています。
クロスバイクが「ダサい」と感じるチェーンカバーを装備していることがあるのは、スポーツ走行だけでなく、日常の足としての利便性も考慮されているからなのです。
クロスバイクのチェーンカバーがダサいは解決できる

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この記事では、クロスバイクのチェーンカバーに関する様々な情報をお届けしました。
最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。
- クロスバイクのチェーンカバーは「ダサい」という意見がある
- 主な理由はスポーティな外観を損なうと感じられるため
- しかしカバーには衣服の汚れや巻き込みを防ぐ重要な役割がある
- 安全性を高め、転倒事故のリスクを軽減する効果も期待できる
- カバーにはチェーン全体を覆う「フルカバー」タイプがある
- もう一つはギア部分のみを覆う「チェーンリングカバー」タイプ
- 実用性重視ならフルカバー、デザイン性重視ならチェーンリングカバーがおすすめ
- 後付けする際はギアの歯数や取り付け規格(PCD)の確認が必須
- 近年はデザイン性の高いスタイリッシュな製品も多く市販されている
- 自分で後付けも可能だが、専用工具が必要な場合もある
- 自信がなければ「あさひ」などの専門店に相談するのが最も確実
- 交換費用は部品代と工賃を合わせて3,000円~8,000円程度が目安
- プラスチック製カバーが割れた場合は修理ではなく交換が基本
- ミニベロもクロスバイクと同様にチェーンカバーの必要性を検討すべき
- ロードバイクやMTBにカバーがないのは軽量化や悪路走行を優先しているため