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こんにちは。アーバンサイクラー、運営者の「サイクル太郎」です。
メリダ(MERIDA)のマウンテンバイクの評判を調べると、「とにかくコスパ最強!」というポジティブな声を本当によく見かけますよね。
雑誌やWEBメディアでも、価格以上の高性能モデルとして紹介される常連です。
でも同時に、「実際のところ弱点はないの?」「ミドルグレードはちょっと重いって本当?」「ネットで検索すると『壊れやすい』なんて不穏な噂も目にするけど…」といった不安や疑問の声も、必ずと言っていいほどセットで出てくると思います。
それに、ブランド自体についても「メリダって、そもそもどこの国のメーカーなの?」「ロゴが似てるから、ジャイアント傘下なんだっけ?」といった、基本的な部分が意外と知られていなかったりしますよね。
私も、BIG.NINE(ビッグナイン)やONE-TWENTY(ワン・トゥエンティ)といった具体的なモデルの評価を比較検討しているときに、情報が多くてどれを信じたらいいか混乱した経験があります。
この記事では、そんなメリダのマウンテンバイクに関する様々な評判や尽きない疑問について、私なりに集めた情報を整理し、なぜそう言われるのかという背景まで含めて、メリット・デメリットを分かりやすく解説していきたいと思います。
この記事で分かること
- メリダの「コスパ最強」と言われる本当の理由
- 購入前に知っておきたい「重さ」や「タイヤ」などの弱点
- 「壊れやすい」「ジャイアント傘下」といった噂の真相
- ビッグナインやMATTSなど主要モデル別の評価と特徴
メリダマウンテンバイクの評判と真相
まずは、メリダのMTBに関する全体的な評判や、検索すると出てくる「噂」について、深く掘り下げてみたいと思います。
なぜ「コスパ最強」という絶対的な評価を得ているのか、そして、なぜ同時に「ブランドイメージが…」とささやかれるのか。
その理由が、メリダというブランドの成り立ちそのものにあるのかもしれません。
卓越したコストパフォーマンス

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メリダの評判で、まず間違いなく一番多く、そして強く語られるのが、この「卓越したコストパフォーマンス」ですよね。
いわゆる「コスパ最強」というやつです。
例えば、レースでも使えるようなシマノXTグレードのコンポーネントや、信頼性の高いFOX社のサスペンションといったハイエンドなパーツを惜しげもなく搭載したフルサスペンションバイクが、他の欧米のプレミアムブランドでは考えられないような戦略的な価格で提供されていたりします。
これ、どうして可能なんでしょうか。
その秘密は、メリダという会社の「出自」にあると私は思います。
製造業としてのDNA
まず理由の一つは、メリダがガレージから始まったブティックブランドではなく、もともと「製造業」としてスタートした点にあるかなと思います。
1970年代初頭、創業者のアイン・ツェン氏がアメリカ出張中に「低品質な台湾製自転車は修理しない」という自転車店の張り紙を見て衝撃を受け、「メイド・イン・台湾」の汚名をそそぎ、世界最高品質の自転車を作る!という決意のもと、1972年に設立された経緯があります。
この「製造業としてのDNA」が、派手なマーケティングやブランドイメージ戦略よりも、世界最高水準の品質管理(台湾メーカーとして初のISO認証取得)と効率的な製造プロセスを追求する、という現在のメリダの姿勢に直結しているんですね。
世界最大級のOEMメーカーとしての顔
そしてもう一つの大きな理由。実はメリダ、自社ブランドのバイクを製造する傍ら、あの「スペシャライズド(Specialized)」をはじめ、世界の名だたる多くのブランドのフレーム製造(OEM)を手掛けている、世界最大級の自転車メーカーの一つなんです。
メリダの強み:製造のプロフェッショナル
この「OEMメーカー」であるという事実は、非常に重要です。
つまり、私たちが「プレミアムブランド」として憧れ、高い金額を払って購入している他社のバイクと、メリダの自社バイクが、実質的に同じ工場、同じ技術基準、同じ品質管理のもとで作られている可能性が極めて高いことを意味します。
これが、高品質・高性能なバイクを、競合他社よりも低い価格で提供できる最大の理由かなと思います。
「安かろう悪かろう」とは、まったく次元が違うんですよね。
ドイツR&Dセンターの存在
さらに、メリダの製品開発は、技術大国であるドイツのR&Dセンターが担っています。
台湾の持つ世界最高峰の製造技術と、ドイツの生み出す高度な設計思想(例えば「FLOAT LINK」のような独自の高性能サスペンション技術など)が融合しているわけです。
これも、メリダが単なる「安いバイクメーカー」ではない証拠ですね。
重さとタイヤが弱点か
ただ、もちろん良いことばかりではありません。「コスパ最強」という評価の裏には、必ずトレードオフが存在します。
評判を詳しく調べていくと、「弱点」としてよく指摘されるのが「重量」と「標準タイヤ」の2点です。
ミドルグレードの「重量」
特に、価格帯としてボリュームゾーンであるミドルグレードのフルサスペンションモデル(例えばONE-TWENTY 600など)で、「走行性能はすごく高いけど、オールラウンドに使うにはちょっと重い」というレビューを国内外で見かけることがあります。
カタログ値で15kg台後半になってくると、やはり長い登り坂(ヒルクライム)では、ライダーの体力的な負担としてジワジワ効いてくるかもしれません。
これは、コストパフォーマンスを追求する過程で、最もコストのかかるフレームやサスペンションにリソースを集中させ、その分、ホイールセットやクランクといった他のコンポーネントで重量がかさんでいる可能性が考えられますね。
最大の弱点?「標準タイヤ」

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そして、重量以上によく聞くのが「タイヤ」に関するシビアな指摘です。
注意点:標準タイヤが性能のボトルネック?
メリダのバイクは、特定の価格帯を実現するため、フレームやサスペンションといった「後から交換しにくい基幹部分」にコストを集中させる傾向が強いようです。
その結果、比較的交換が容易なパーツ、特にタイヤのグレードが意図的に抑えられているケースが散見されます。
例えば、あるモデルのレビューでは標準タイヤ(Maxxis Forekaster)が「唯一の真のマイナス点」とまで言われ、特にウェットな路面コンディションだと「グリップが恐ろしく予測不能になる」と酷評されていました。
また、クロスカントリーモデルのBIG.NINEでも、標準装備のレース志向タイヤ(MAXXIS ICON)が、スキルレベルの高くないライダーや下りが苦手なライダーにとっては「恐怖心を感じる可能性がある」と指摘されています。
これは、明確にコストパフォーマンスを追求した結果の「意図的なトレードオフ」かなと思います。
裏を返せば、「購入後に、タイヤを自分の走り方やホームコースに合ったものに交換する」ことを前提にできるライダーにとっては、フレーム性能という「一番おいしい部分」を他社よりずっと安く手に入れられる、とも言えますね。
メリダはどこの国のメーカー?
これはよくある疑問ですが、改めて整理しますと、メリダは「台湾」のメーカーです。
1972年に、先ほどお話しした創業者のアイン・ツェン氏が、「メイド・イン・台湾」の評判を覆すために設立した会社がルーツです。
台湾の製造技術とドイツの設計思想
ただし、現在のメリダを理解する上で重要なのは、そのグローバルな体制です。
製造拠点の中心は台湾にありつつ、製品開発や設計(R&D)の拠点は「ドイツ」に置いています。
つまり、台湾の持つ世界最高水準の精密な製造技術・品質管理と、ドイツの合理的で高性能なエンジニアリング(設計思想)が融合しているのが、現在のメリダの強みなんですね。
「台湾メーカーであり、ドイツで設計されている」と理解するのが一番正確かなと思います。
「壊れやすい」は本当か

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これも気になっている方が多い「評判」かもしれません。
「メリダ 壊れやすい」というキーワードが検索候補に出てくることがありますからね。
高価な買い物ですし、耐久性は最も気になるポイントの一つです。
私なりにこの噂の出どころを調べてみたんですが、フレームの特定箇所が構造的に折れやすいとか、設計上の明確な欠陥がある、といった具体的な証拠やリコール情報は見つかりませんでした。
むしろ、このネガティブな評判の背景には、メリダの「市場での立ち位置」そのものが深く関係しているんじゃないかな、と推測しています。
メカニックの証言から見える真相
ある海外のバイクメカニックの方が、コミュニティ(Reddit)で「メリダのバイクを修理で預かるたびに、なんか嫌な予感がする」
「めちゃくちゃボロボロの状態で預かることってある?」と問いかけているのを見かけました。
重要なのはここからです。彼はその「ボロボロの状態」の原因について、設計上の欠陥(例:特定のクラック)を指摘するのではなく、
「個々のパーツが特別すごいわけじゃない(=高価なパーツではない)」から「よく分かんない」、
そして「買うときに『使い倒してください』って言ってるのかな」と推測しています。
「壊れやすい」噂の推察:欠陥か、消耗か
この証言は、「メリダが設計上壊れやすい(Fragility)」という証拠にはなりません。
むしろ、第1部で分析したメリダの「強み(高コストパフォーマンス)」と「弱み(クールさのなさ)」の直接的な結果である可能性が非常に高いと私は考えています。
以下の論理的な連鎖が、この「壊れやすい」という評判を生み出しているのではないでしょうか。
-
- メリダは「クール」なブランドイメージは強くないが、価格が安く性能が高い(卓越したコストパフォーマンス)。
- そのため、ブランドイメージを気にせず、予算内で最も性能の高いバイクを求めるライダー層(=ハードに乗りたいが、予算は限られている層)に選われやすい。
- このユーザー層は、高価なバイクを"お守り"のように丁寧に扱う層とは異なり、バイクを文字通り「使い倒し」、かつ(予算の都合上)定期的なプロのメンテナンスを怠る傾向にある可能性がある。
- 結果として、バイクは設計寿命を超えた消耗やメンテナンス不足により「全体的にボロボロの状態」でメカニックの元に持ち込まれる。
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結論として、「メリダ 壊れやすい」という評判は、製品の構造的欠陥ではなく、ハードな使用とメンテナンス不足(Wear and Tear = 摩耗・消耗)の結果である可能性が極めて高いです。
バイクが「壊れやすい」のではなく、「壊れるまで乗り倒される」価格帯と市場ポジションにある、と分析するのが妥当かなと思います。
ジャイアント傘下という噂
これも本当によくある誤解ですね。
「台湾の大きな自転車メーカー」=「ジャイアント」というイメージが強いためか、「メリダはジャイアント傘下なの?」と思われがちです。
結論から言うと、これは明確な誤解です。
ライバルとしてのジャイアント
メリダ(MERIDA)とジャイアント(Giant)は、どちらも台湾を代表する世界的な自転車メーカーですが、完全に独立した競合企業です。
両社はほぼ同時期(1970年代初頭)に創業し、台湾の自転車産業を世界レベルに引き上げる上で、互いに切磋琢磨してきた「良きライバル」といった関係なんですね。
混同されがちな「スペシャライズド」との関係
ユーザーが混同している可能性がある、より重要かつ複雑な関係は、ジャイアントではなく、先ほども名前が出た「スペシャライズド(Specialized)」との関係です。
- 事実①(OEM製造): メリダは、スペシャライズドのフレームを製造する主要なOEM(相手先ブランドによる生産)パートナーの一つです。
- 事実②(資本関係): 2001年、メリダはスペシャライズドの株式の49%を取得し、大株主となりました。(ただし、経営権は創業者であるマイク・シンヤード氏が過半数51%を保持しています)
つまりメリダは、ジャイアントの傘下どころか、むしろ主要競合であるスペシャライズドの「製造元」であり、かつ「大株主」でもあるという、非常にユニークな立ち位置にいるメーカーなんです。この関係性、業界を知る上ではちょっと面白いですよね。
モデル別メリダマウンテンバイクの評判
ここからは、具体的なモデル別に、どんな評判や特徴があるのかをもう少し詳しく見ていきたいと思います。エントリーモデルから本格的なフルサス、さらにはe-MTBまで、メリダはラインナップが本当に豊富ですからね。自分の目的に合ったモデルを探す参考にしてみてください。
エントリーモデルMATTS
「MATTS(マッツ)」は、メリダのMTBラインナップにおけるロングセラーのエントリーモデルです。長年にわたり、多くの人の「MTB入門」を支えてきました。
MATTSの得意分野
本格的な山遊びや激しいトレイルライドというよりは、街乗りをメインに、週末に河川敷の砂利道や、ちょっとした林道ツーリングも楽しんでみたい、という方に向けたモデルですね。いわゆる「ルック車(MTB風自転車)」とは一線を画す、しっかりとした基本性能を持った入門機という位置づけです。
通勤・通学などで日常的に使いながら、たまにオフロードの雰囲気も味わいたい、というニーズにぴったりかなと思います。
小柄なライダーへの適応力
MATTSの隠れた美点として、小柄な方への適応性が挙げられます。フレームサイズが小さいモデル(370mmなど)は、サドルをかなり低く設定できるように設計されています。これにより、身長140cm台の女性や、小学校高学年(5~6年生)のお子さんでも、本格的なMTBのスタイルで乗車可能な場合があります。家族でサイクリングを楽しみたい、というニーズにも応えてくれるかもしれません。
メンテナンスのしやすさ
また、エントリーモデルらしく、メンテナンス性への配慮もされています。例えば、前後にクイックリリースレバーが装備されているモデルも多く、工具なしで簡単にホイールの着脱が可能です。これにより、車への積み込みや、出先でのパンク修理といったメンテナンスも行いやすくなっており、入門者には嬉しいポイントかなと思います。
ビッグナインの評価
「BIG.NINE(ビッグナイン)」は、メリダを代表する29インチホイールのクロスカントリー(XC)ハードテイルバイクです。メリダのレースシーンでの顔とも言えるモデルですね。
XCレーサーとしての本質
これはもう、本質的に「速く走るため」のレーサー系MTBです。過去のモデルでは、シートステーに振動吸収性を高めるバイオファイバーを採用するなど、乗り心地とトラクションのバランスが絶妙で、「市販されている29erレーシングバイクの中でトップクラスに乗りやすい」と非常に高く評価された実績もあります。
ジオメトリ(設計)も、前傾姿勢を深く取れ、ペダリングパワーを効率よく推進力に変えることを主眼に置かれています。
初心者には「怖い」と感じる理由
ただし、その「速く走る」という目的に特化しているがゆえの注意点もあります。標準装備のタイヤ(例えばMAXXIS ICONなど)は、転がり抵抗を最小限にするためのレース志向で細め、かつブロックも低めです。また、ハンドルも前傾姿勢が強くなるフラットバーが採用されています。
そのため、スキルがまだ高くない方や、下りが苦手な方が標準仕様のまま乗ると、タイヤのグリップ力に不安を感じたり、前傾姿勢がきつくて視界が狭くなったりして、「ちょっと怖い」「安定しない」と感じてしまう可能性があります。
「楽しむ」ためのカスタマイズ
BIG.NINEの持つ「乗りやすさ」という本来のポテンシャルを引き出し、「レース」だけでなく「ファンライド」として楽しむために、専門ショップなどでは以下のようなカスタマイズが推奨されることもあります。
- タイヤ交換: 標準のレース志向タイヤから、より太く(例:2.35インチ幅)、ブロックが高く安定感重視のもの(例:VITTORIA AGARRO)へ交換する。
- ハンドル交換: 標準のフラットバーから、上半身に余裕を持たせる「15ミリアップ・9度バック」といったライズバーへ交換する。
こうすることで上半身(手首・肘・肩)に余裕が生まれ、バイクの安定性が劇的に向上するそうです。「速いバイク」より「安定して楽しいバイク」の方が、結果的に速く、何より「楽しく」走れることもありますからね。これはメリダの「素材の良さ」を活かす、面白いアプローチだと思います。
フルサスONE-TWENTY

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「ONE-TWENTY(ワン・トゥエンティ)」は、メリダのラインナップの中で最も汎用性が高く、日本のトレイル環境にもマッチすると人気の、万能型トレイルバイクです。
万能トレイルバイクの所以
このモデルの評判は、「登坂性能」と「下り性能」のバランスが非常に高い次元で両立されている点に集約されますね。
その秘密が、メリダ独自の「FLOAT LINK」サスペンションシステムです。これは、リアショックの下側取り付け部が、チェーンステーと一緒に動くフローティング構造になっており、ペダリング時の無駄な沈み込み(ボビング)をすごく効率的に抑え込むことができます。
だから、フルサスなのに、まるでハードテイルのXCバイクみたいに登りが速い、と評価されています。
一方で下りでは、サスペンションが非常にしなやかに動き、「まるで地面を這うような安定感とトラクション」と評されるほど、タイヤが常に路面に追従してくれます。これによりブレーキも良く効き、「楽に、かつ安全に下りをこなせる」というのが最大の魅力です。
「レースに出ないホビーライダーのベストバイ」とまで言われたこともあるんですよ。
ミドルグレードの注意点(再掲)
ただし、ここでも「弱点」セクションで触れた話が関係してきます。
現行のミドルグレードモデル(ONE-TWENTY 600など)では、15kg台後半という車重と、標準タイヤのグリップ不足が、特に登坂時やウェットコンディションでの不満点として挙げられることもあります。
この素晴らしいフレームとサスペンションシステムのポテンシャルをフルに発揮させるには、やはり購入後にタイヤをアップグレードすることが、最も効果的な投資になるかもしれませんね。
e-MTBの性能
メリダはe-MTB(電動アシストマウンテンバイク)の開発にも非常に積極的で、ヨーロッパ市場では高い評価を得ています。
本格的なアシスト性能
特に「eONE-SIXTY」のようなハイエンドモデルは、シマノの最上級グレードアシストユニット「STEPS EP8」などを搭載し、価格も税抜100万円を超えるなど、仕様も走りも非常に本格的です。
そのアシスト性能はすさまじく、プロライダーでさえ「この自転車じゃなかったら絶対登れてなかった」と言わしめるほどの過酷な登坂コースも走破可能にしてくれます。
体力的な限界をアシストが補ってくれることで、これまで行けなかった場所まで足を伸ばしたり、下りを繰り返し楽しんだりできるのは、e-MTBならではの大きな魅力ですね。
真面目な設計思想「サイズ別レバレッジレシオ」
技術的にも、メリダは「サイズ別レバレッジレシオカーブ」という非常に高度な技術を採用しています。これは、ライダーの平均的な体重がフレームサイズ(身長)に比例すると仮定し、サイズごとにサスペンションの特性(レバー比)を微調整するというものです。
小柄なライダーも大柄なライダーも、できるだけ同じ設計思想の乗り味を提供しようとする、非常に真面目で賞賛に値するアプローチだと思います。
サイズ選びの難しさ
一方で、専門的な評価では、そのジオメトリ(設計)が、極端なサイズ(X-LongやX-Small)のライダーにとってアンバランスに感じられる可能性が指摘されています。
特に小柄なライダーには、モーターやバッテリーを搭載するバイクが「ブルート(強引な怪物)」のように大きく感じられるかもしれない、とのこと。
非常に高価な買い物ですから、e-MTBこそ、自分の体格に本当に合っているか、正規販売店での入念なサイジングと試乗が必須と言えそうです。
生涯保証と試乗の方法

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最後に、購入後の安心材料である「保証」と、購入前の最終確認である「試乗」についてです。特に保証については、重要な注意点があります。
「生涯保証」の落とし穴
メリダは「生涯保証(Lifetime Warranty)」をアピールしており、これは大きな安心材料に見えます。
しかし、この適用には非常に厳格な条件と、重大な例外規定があります。
警告:「生涯保証」の重大な例外と条件
メリダの生涯保証は、2015年モデル以降のフレーム(カーボンおよびアルミ)に対し、製造上の欠陥や材料の欠陥が認められた場合、最初の購入者(オリジナルオーナー)のみに適用されます。
そして、ここが【最重要】ですが、この生涯保証は、カテゴリー5の自転車(140mm以上のサスペンショントラベルを持つフルサスペンションMTB)を除外します。
これには、エンデューロモデルの「ONE-SIXTY」やe-MTBの「eONE-SIXTY」、オールマウンテンの「ONE-FORTY」などが含まれる可能性が非常に高いです。
これらのカテゴリー5バイクのフレーム保証期間は、国やモデルイヤーによって異なりますが、5年または2年と記載されています。
さらに、保証は以下の条件で無効となります。
- 通常の損耗、事故、怠慢、乱用。
- 不適切な組み立て。
- 不適切なフォローアップメンテナンス(購入後6ヶ月以内の初回サービス、および正規販売店による年1回のサスペンションサービスなどを怠った場合)。
- フレームやオリジナルコンポーネントの改造。
(出典:メリダ公式ウェブサイト『MERIDA WARRANTY』より。詳細は購入時に必ず正規販売店にご確認ください)
特にマウンテンバイクは、雨天やオフロード走行で泥や水の影響を受けやすく、パーツの消耗がロードバイクよりも早い傾向があります。
例えば、走行の要であるボトムブラケットの寿命とメンテナンスなどは、走行環境によって大きく左右されます。
保証を有効に保つためだけでなく、安全に性能を維持するためにも、正規店での定期的なチェックは非常に重要ですね。
保証と「壊れやすい」噂の関連性
「壊れやすい」という噂のセクションで触れた「ハードな使用」と「メンテナンス不足」が、まさにこの「保証無効」の条件に直結するわけですね。
コストパフォーマンスを重視してメリダを選んだユーザーが、その後のメンテナンスコストを節約するために自分で整備したり、正規店以外でのサービスを受けたりした場合、万が一の際に保証が受けられなくなるリスクがあります。
そして、その不適切なメンテナンスがバイクの不調を招き、結果として「メリダは壊れやすい」というネガティブな評判をさらに強化する…という負のスパイラルを生み出している可能性も推察されます。
購入・試乗は「MERIDA PARTNER SHOP」で
上記の保証とメンテナンスの問題を回避し、メリダの性能を最大限に引き出すためには、購入とアフターサービスを正規販売店で行うことが極めて重要です。
メリダの正規販売店である「MERIDA PARTNER SHOP(メリダパートナーショップ)」では、専門性の高いモデル(フルサスやe-MTB)の正確な組み立てや、保証の前提条件となるアフターサポート(定期点検)を受けることができます。
もちろん、試乗も重要です。
多くのパートナーショップが試乗車を常設していますし、スタッフ自身が全車種に試乗していることもあるため、カタログスペックではわからない具体的なインプレッションを聞くことも可能です。
また、地域によっては大規模な「スポーツ自転車特別体験会」のようなイベントで、複数のモデルを比較試乗できる機会も提供されています。
総括:メリダマウンテンバイクの評判
さて、ここまでメリダのマウンテンバイクの評判について、良い面も悪い面も、そしてその背景にある理由も色々と見てきました。
総括すると、メリダの評判は「卓越したコストパフォーマンス(=価格に対するフレーム性能の高さ)」という最大の強みと、その強みを実現するために意図的に選択されたトレードオフ(=「ブランドイメージのクールさのなさ」や「一部コンポーネント(特にタイヤ)のグレード」)という弱点に、明確に集約されるかなと思います。
メリダは、B2Cの派手なマーケティングやブランディングにお金をかけるより、B2BのOEM製造で培った世界最高水準の製造技術で「良いフレーム」を作り、それをできるだけ安く提供することに集中しているブランド、と言えるかもしれません。
サイクル太郎の結論
メリダのマウンテンバイクは、「吊るし(買ったままの状態)」で100点満点の完璧な性能を求めるバイクというよりは、「素材重視」の玄人向けバイク、あるいは「カスタマイズ前提」のバイクだと感じます。
弱点として指摘されるタイヤやハンドル周り(コックピット)は、いずれにせよライダーの好みや走り方によって、最終的には交換することが多いパーツです。
購入後に、それらのパーツを自分の走り方や目的に合わせて最適化(交換)することを前提とするならば、市場に存在するどのブランドよりも高い「フレーム性能価値」を手に入れられる、非常に合理的で賢い選択肢になる可能性を秘めていると思います。
この記事が、あなたのバイク選びの参考になれば嬉しいです。
ただし、繰り返しになりますが、自転車の選択やカスタマイズ、メンテナンスは、安全性に直結する非常に重要な要素です。
特にマウンテンバイクは、過酷な環境で使用されることもあります。
この記事の情報はあくまで一般的な目安として捉えていただき、最終的な購入や調整、保証内容の詳細な確認については、信頼できるお近くの「MERIDA PARTNER SHOP」などの専門家にご相談いただくことを強く推奨します。